美しい肌のために化粧品に頼ることは簡単だが、肌の健康は普段からの生活習慣からつくられることを忘れてはいけない。まずは、適切な生活習慣によって新陳代謝がきちんと行われていることが大切。これは、肌のターンオーバー、水分保持機構など、生き生きとした肌の状態を保つための基本となる。
新陳代謝には、日常的に適度な運動で汗をかくことが大切である。乾燥を防ぐとともに血行も良くなる。運動をしている時間を取れない人は、発汗を促す食事や入浴なども良い。ただ、入浴は洗いすぎや湯船につかりすぎることで、皮膚の保湿成分が逃げてしまうことに注意したい。
睡眠と皮膚の修復
皮膚の修復は寝ている間に行われる。私達の睡眠が、浅い眠りと深い眠り、つまりレム睡眠とノンレム睡眠の二つの繰り返しであることは比較的知られている。疲れた体や肌の修復には、そうした睡眠の波の中で分泌されるホルモンが重要なのである。
体の様々な臓器の回復は、睡眠中に分泌される成長ホルモンに影響される。この成長ホルモンは、眠りについた直後の最も深いノンレム睡眠で放出され、朝に向かって眠りが浅くなるとともに分泌量も減少する。一般に、午後 10 時から午前 2 時までが肌が修復される時間帯だといわれている。
こうした時間帯を目安に、毎日決まった時間の睡眠、つまりは規則正しい生活が大切になってくるのである。
喫煙
最近では禁煙、分煙といった、喫煙に対する自分の体や他人の体への配慮が注目されている。タバコは、それに含まれるニコチンが毛細血管を収縮させて血行を悪くする。また、よく言われるのは「タバコを吸うとご飯をそれほど食べたくなくなる」という、食欲や、胃の消化吸収の働きにも関係することである。胃の粘膜が荒れれば、皮膚の修復で活躍するビタミンCの消費も増加することになる。
飲酒
適量の飲酒は血行促進、食欲増進などの作用がある。しかし多量のアルコール摂取は、ニキビができやすくなったり、ビタミン群の消費量を増加させたりする。また、脂肪肝などになり肝機能が低下すれば、栄養の代謝も悪くなる。肝臓は栄養を貯蔵しておく大切な臓器であり、肌の健康はこうした栄養素によっても保たれている。肌と栄養素に関しては、別項目を参照されたい。 |